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「全固体電池」はEVに革命をもたらすか

  • コラム

「全固体電池」はEVに革命をもたらすか

613日にトヨタ自動車が次世代の車に向けた新たな技術を公開し、現在電気自動車で主流となっているリチウム電池に代わる「全固体電池」を2027年にもEVで実用化を目指すと明らかにしました。

 

充電時間は10分と、現在の充電時間(急速充電器で30分~1時間半、普通充電器で6~7時間、40kWhバッテリー車の場合)より大幅に短縮され、航続距離も約1,200キロに伸ばせるとの事です。

 

トヨタは今後の脱炭素閃絡において、全固体電池をこれまでのハイブリッド車中心に搭載するという計画から、EVでの実用化を目指すと方針転換しています。

 

【リチウムイオン電池】

小型、軽量、高電圧かつ充電可能な電池であり、1991年に工業製品として日本で実用化されました。携帯電話などの小型機器から電気自動車、電力貯蔵施設などの大型機器まで多岐にわたり使用されています。

 

【全固体電池】

電解液を使用しない電池で、安全性が高く、作動温度範囲が広く、劣化しにくく生産性が高いといった長所があります。

デメリットとしては、リチウムイオン電池と比べ固定電解質使うため、電極間のリチウムイオンの移動抵抗が大きくなり、電池として出力を上げにくいといった点が挙げられます。

 

 

トヨタが大きくEV化へ舵を切った事により、他のメーカーも同様の動きをしてくる事が予測されます。また、一番の問題であった「航続距離」をクリアできる事で、運送業界のEV化にも多大な影響を与えてくる事になるでしょう。

 

昨年2022年は「EV元年」と言われましたが、真のEV元年は2027年になるのではないでしょうか。

 

今後も情報が入り次第当コラムで取り上げたいと思います。