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全固体電池の実用化に向けた取り組み

  • コラム

全固体電池の実用化に向けた取り組み

今月の48日、日産自動車が建設中の全固体電池パイロット生産ラインを公開しました。

これに各メディアも全個体電池生産に向けた強気の姿勢として日産を取り上げられていましたので、こちらのコラムでもご紹介します。

 

神奈川県横浜市内に敷設した横浜工場は、25年3月に稼働予定で、全固体電池の実証工場として利用し、全固体電池の実用化に向けて稼働予定とのこと。

※イメージ

 

日産は2028年にEV車へ全個体電池を搭載予定としているので、今回の工場公開は量産に向けた生産技術の確立を急いでのことでしょう。

 

従来の液体電池とは大きく異なる「中身すべてが固体の電池」である全固体電池は、充電スピードは速く、電池容量が大きく、航続距離が延びるとして、EV自動車の課題を解決する「ゲームチェンジャー」として日本でも大きな話題を呼びました。

 

そんな脱炭素化実現の展望を秘めた全固体電池ですが、大量生産が難しく実用化は厳しい現実がありました。

 

しかし、日産の研究開発を担当し、副社長である中畔邦雄さんは日産公式サイトにて、「今後、開発部門と生産部門で一体となってこの試作生産設備を活用し、全固体電池の実用化を加速します」と述べたことからも、電動化技術をリードするという日産の強い姿勢が見られます。

今後とも各自動車メーカーもEV自動車への実用化へ向けた動きも活発化してくることが予想され、課題であった大量生産も解消が期待されます。

 

もしかしたら近い将来、国民がEV補助金なしにEV車を所有できる未来も、そう遠くではないかも知れません。

 

引き続き吉報がありましたらご紹介します。

 

以前こちらのコラムで紹介した全固体電池の記事。

「全固体電池」はEVに革命をもたらすか

「全固体電池」はEVに革命をもたらすか ②