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EV充電インフラの新たな指針(概要編)

  • コラム

EV充電インフラの新たな指針(概要編)

2023年10月18日に、経済産業省のもと開かれている「充電インフラ整備促進に関する検討会」にて新たな指針が発表されました。

 

充電インフラ整備促進に向けた指針

20231018_1.pdf (meti.go.jp)

 

指針のポイントは下記となります。

 

ポイント①

グリーン成長戦略(2021年6月改定)において、「2030年までに充電器インフラを15万基設置する」という目標を「2030年までに30万口」へと倍増させる

※以前の指針では充電器の台数(基数)を基準にしていましたが、今回の指針より充電口の数を基準とするようになりました。充電器には1口タイプと2口タイプがあります。

新電元工業株式会社「SDQC2F90シリーズ」

SDQC2F90シリーズ | EV用急速充電器 | 新電元工業株式会社- Shindengen

こちらのシリーズだと「2口」という要件を満たすモデルがラインナップされています。

 

ポイント②

急速充電器は、高速では90kW以上で150kWも設置。高速以外でも50kW以上を目安とし、平均出力を倍増させる(40kW80kW

※経済産業省の調べでは、全国の急速充電器の出力平均が「40W」との事。

 

ポイント③

補助金については「費用対効果の高い案件を優先」させる

※効率的に充電器の整備を進めていくため、①補助対象の範囲や優先度、②設置費用や申請額を低減させる仕組みを考慮、その際③手続きの簡素化・効率化にも留意、との事です。

 

 

 

ポイント④

2025年より充電した電力量(kWh)に応じた課金についてサービスの実現を目指す

※充電器のコネクタの規格である「CHAdeMO」の協議会とEVPOSSA(電動車両用電力供給システム協議会)がそれぞれ中心となり従量課金への対応・導入に必要な具体的なルール作りを進める。

 

となります。

注目すべき点は充電器の総数を倍増させた点と従量課金について具体的な話が出てきたという点です。

次回以降に細かく取り上げていきたいと思います。