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ノルウェーの充電器保有台数

  • コラム

ノルウェーの充電器保有台数

海外のEVに対する取り組み(電気自動車のシェア拡大戦略・EV充電器の設置計画)は日本より数段進んでいる現状です。

以前のコラムで海外のEV事情を取り上げましたが(国外のEV事情 – EV充電コンシェルジュ (dual-hd.co.jp))数回に分けて国別に見ていきたいと思います。

 

ノルウェー

電気自動車保有シェア 世界一、 普及を加速させた独自要因 

ノルウェーは、保有台数に占める電気自動車(バッテリー式電気自動車:BEV、プラグインハイブリッド車:PHEV)のシェアが6.4%で、第2位のオランダ(1.6%)を大きく上回り世界一となっています(2017年実績、図表①)。同国内での電気自動車の新車販売シェア(乗用車)については、2019年3月単月では58%まで達しました。 

 

<図表 国別 電気自動車(乗用)保有状況

出所:国際エネルギー機関(IEA“Global EV Outbook2018”一部抜粋

 

ノルウェーは、50年先を見越した持続可能な循環型社会づくりを目指し、環境対策にもいち早く着手してきました。クルマの電動化を進めるべく、1990年には最初のインセンティブ(購入税及び関税の免除)が導入され、その後持続的にインセンティブの充実が図られてきました。現在は、販売する乗用車及び小型商用車すべてを2025年までにゼロエミッション車(バッテリー式電気自動車、燃料電池車)とする目標が議会決定され、その達成に向けて取り組んでいます。また同年には、ゼロエミッション車の保有台数100万台を実現する、としています。

 

早くから電動化を推進してきたこと以外にも、電気自動車が普及した背景にノルウェーならではの要因があります。ひとつは、同国内のエンジン車にはオイルの凝固防止の役割を持つブロックヒーターがついているため、各家庭の駐車場、公共駐車場には必ず電源があること、そして自然の地形を生かした豊富な水力発電(電力全体の96%)により、再生エネルギーを創出できる点が挙げられます。

 

 

各国でEVが普及する要因には、国ごとの事情、方針、風土など色々な点が絡んできます。

今後国ごとにピックアップし当コラムにて取り上げていきます。